Please wait until thick shadows come.
DQ6メインのDQ雑多ブログ
ふと
2009.12.26 (Sat) | Category : DQ5:ss
DQの歴代主人公のなかでの一番の美形は4かもしれないが、イケメンは5だ!と友人が言っていたのを思い出しました。まぁ、モテモテだしな。確かにな・・・。
無論嫁はビアンカ派です。戦闘においてはあまりメンバーに入れたいってわけじゃありませんが、フローラをとるとアンディが可哀想だし、デボラは怖くて手が出せません。もしもあそこで颯爽と現れたデボラに求婚したとして、ビアンカとフローラから注がれる冷たい目線を想像すると怖ろしくて泣きそうです。
モンスターの中ではガンドフが一番好きです。ビジュアル的に。モンスターの中で一番好きかもしれない。ふもふしてるし体育座りだしぼーっとしてるしたまりませんな!
小説版のピエールが格好よすぎてしょうがない。
カボチ村でのイベント後、草原での話。
足取りは、重かった。村人から注がれる冷たい視線が、肉体を貫いていくような激痛をもたらしている。魔物に襲われた際につけられた傷さえ、その痛みには追いつかない。
見た目につけた傷は魔法で癒えても、心につけられた傷は、どうすれば治るのだろう。出て行ってくれ、と静かに言い渡された瞬間、アベルは嗚咽を洩らしそうになった。腹がじくじくと痛みを訴えている。心臓に太い刃でもつきたてられたかのようだった。何故、何故、人の思いを信じないのだ。
「アベル」
透明な肉体を持った魔物の一匹が、今にも泣き出しそうな顔をして立ち尽くす主を見上げた。人間にとって忌むべき存在である彼らは傷つく主を慮り、小さく鳴いた。
「どこか痛いの。大丈夫?」
「ねぇ、今日はもう、休もうよ。アベル、疲れてるんじゃないの」
足元に這いより、彼らはそう言う。人間の心無い言葉は、彼らに向けられたものであった。それなのに、彼らはそんなことを気にしない。それよりも、身近な人のことを思う。
「アベル、大丈夫?まだ歩ける?」
アベル、アベル、と彼らは名を呼ぶ。たった一つ、彼らを導く優しい人間のために。自らのために心を痛めるやさしい人のために。
「僕は・・・・・・・」
嗚咽を漏らすように、アベルは嘆いた。仲間に戻ってきたばかりのキラーパンサーが、喉を鳴らしてアベルに寄り添う。その体の温かさに涙を流し、彼は言った。
「僕は、今、人間であることが恥ずかしいよ・・・」
魔物は悪だと、皆殺しにするべきだと叫んだ人々のどれほどが、魔物を全て理解していると言うだろう。魔物はお前たちだと何度糾弾したかったことだろう。魔物はお前らだ、お前らの心の臓に巣食う人を信じられないその気持ちだ。
「僕は・・・・・」
ぼくは、たいせつなものを理解できるのならば、魔物に姿を変えてしまいたい。汚い人間に混ざり、ほんとうのやさしい生き物を守れないそんなものに、なりたくない。
「アベル、そんなこといわないで」
「アベル、大丈夫だよ、もうちょっと歩こう」
「夕暮れがやってきて、夜に染まって、朝がきたら、皆でまた、お話しようよ」
小さな仲間達はそう言ってアベルを励ます。アベルは顔を覆い、慟哭を殺した。何が正しく、何が悪いのか。その答えは今、彼らを裏切っている。そう思った。そう、思えた。
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