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Please wait until thick shadows come.

DQ6メインのDQ雑多ブログ

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れっくのくびわ

2009.12.11 (Fri) Category : DQ6:ss

OB1260536160809.png あのわっかが付いてる時点でエロイ気がしますが個人的にはあの首輪取った痕がエロい気もする。日焼け痕とか!

 まぁエロイだのどうのこうの言う以前にあのわっかはどうやってつけているのかが謎ですが。
 実はあれ後ろはほぼ無いのか、それとも途中で半分に割れるタイプなのか・・・。謎だ!

 っていうかアレは一体何なんでしょうね・・・王子としてのアクセサリだったのか、それとも旅に出てからちょっとオシャレしたいと思って付けてみたのか、それともお守り代わりに誰かから貰ったものなのか・・・真相は闇の中だ。

そんな訳で首輪話のテリ主。別にエロイ訳ではない。なんかこうSMとかそういうわけでもない。
 「あー、やっぱり酷いな・・・」
 鏡を見ながら自らの首を摩り、レックはほとほと困ったような声を上げた。首に常に付けているチョーカー型の金の輪のせいで、首輪をとってもくっきりと日焼けの痕が残っているのだ。
 連日の快晴のせいで照るような日の下を、数時間歩いたりしていたせいで、パーティメンバーの肌はこんがりと焼けていた。ミレーユやテリーは生まれつき肌が焼けにくい体質なのだが、それでもレックやハッサン達のように茶色く焦げたりすることはないが、赤く炎症を起こしていたりするほどだ。入浴の際に湯を浴びると焼けどしたように痛むらしく、先日は二人とも冷水で済ませたらしい。あれもあれで可哀想なのだが、レックのように健康的に焼けると、日焼けした部分とそうでない部分の差が酷く、今もレックの首や腕には輪状に元の肌の色が残っている。ハッサンなどは常に薄着のせいか元々肌の色が濃いのでそこまで日焼け痕が残っているわけではないのだが、レックの日焼け痕はどうにも情けない。これを見せたくなくてまた次の日も首輪を付けて、いつまでも治らないというのが最近の常であった。一晩明かせば少しは気にならないだろうかと寝て起きてみるが、昨晩との違いはほぼ無い。やけに白く見える後をそろそろと撫でながら、レックはげんなりと肩を落とした。
 「これで街中歩くのもなぁ・・・」
 「目を引くと思うぜ」
 「・・・・・・・・・うわっテリー、なんだよいたのか」
 突然背中にかかった声に数秒固まったが、鏡越しに見えた銀髪に気づき、慌てて振り向いた。今朝早く風呂に入りに行ったと聞いたが、その姿はどうにも寒々しい。どうやらレックと同じく、一晩明かせば炎症もマシになるかと思い、湯に挑戦してみたがやはり耐えられなかったらしい。再び冷水で体を清めたテリーはいっそう不機嫌そうだった。顔色は寒そうに白いというのに、頬だけが痛々しそうに赤く染まっている。
 「・・・痛そうだな」
 「痛い。姉さんなんて服と擦れるだけで痛いと言って、さっきから部屋でずっと回復呪文を延々と試してるぜ」
 「うーん、いっそ今日はここに留まるか?気が散ってミスしてケガしたら宿屋に泊まった意味ないしな」
 「そうしてくれりゃ、俺と姉さんはありがたいが」
 「じゃ、そうしよう。チャモロ達に伝えに行かなきゃな」
 洗面台に置いておいた首輪を持ち上げれば、ふと気づいたテリーがそろりとレックの首に指を這わした。びくりと震え、レックは再び目を離したテリーに視線を向ける。
 「なんだ?どうした?」
 「・・・いや」
 ぴたり、と指先をレックの日焼け痕に押し付けたかと思えば、するりと指の腹で首を撫で上げる。常に首輪をしているせいであまり人に触れられない部分を触られ、レックは思わず鳥肌が立ちそうになった。
 「貸せ」
 「はい?」
 突然の言葉に引き攣った声を上げると、テリーはにやりと口を歪め、片手を差し出して言う。
 「つけてやるよ。首輪」
 「えっいや、・・・い、いい。自分でできる」
 「やらせてくれ」
 「・・・・じゃあ、頼む」
 どきどきとうるさい心臓の音は、緊張というより恐怖を訴えていた。首というものは旅の間で何度も危険に晒されたものだ。ましてやテリーのような常に刃を携帯している男に首を預けるなど、それだけで怖ろしい。それでも断れないことを感じ取り、レックは首に嵌める輪をテリーに渡した。首で指図され、少し体を屈めろ、と命令される。レックの方がテリーよりも背が高いので、首に輪を嵌めるには手元が見えづらいらしい。
 びくびくしながら体を屈めると、テリーはにやにやしながら手際よくレックの首に金の輪を嵌めた。頚動脈の上にテリーの人差し指が這わされた瞬間の緊張感は最高潮だったが、かちゃ、と音が鳴った瞬間、レックは思わず、はぁぁぁ、と長く重い安心の溜息を吐いたものだった。
 テリーはそんなレックの顔を少し上から眺めていたが、突然その後頭部を鷲掴むと、ぐいっと下に押しやった。そのまま上に圧し掛かるように体重をかけ、レックのうなじに唇を一度押し付け、離れたかと思えば自分が今レックに嵌めてやったばかりの首に纏わり付いている金のアクセサリに噛み付いた。かちっ、と音を立てて歯と金属がぶつかる。舌に広がる鉄の味と、血の味とを錯覚して一瞬酩酊する。
 「てっ、りぃ・・・?!」
 引き攣った声を上げて、苦しそうにレックは喘ぐ。喉の薄い皮膚の向こうで、ごくりと生唾を飲み込む音がするのを鼻で一度嘲笑ってから、するりと体を離した。
 ばっと両手で首を押さえて、目を白黒させながら、なっ、なにやってんだよぉ、と情けない声を上げて、レックが講義をした。
 「くっ、首に噛み付かれたかと思った・・・っ」
 「ふん、たまにはいいだろう、こういう緊張も。お前は最近ボケすぎなんだよ」
 辛辣な言葉を吐きながら、テリーは鼻歌交じりにその場を後にした。日焼けで不機嫌なこともすっかり忘れて、口の中の金属の味を噛み締めながら階段を上がっていくテリーの背中を見送りながら、レックは太鼓を打ち付けるような大きな音を立てて鳴る心臓の上で拳を握り締めながら、声にならない悲鳴を上げていた。
 「ぼっボケてねぇよ・・・!なんだってんだよぉ・・・っ、くそっ」
 まるで自分の一部を噛まれたかのように、首の後ろがじくじくと傷む。首輪も体の一部になりかけてるんだろうか、なんて馬鹿なことさえ考えてしまった。
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