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Please wait until thick shadows come.

DQ6メインのDQ雑多ブログ

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2025.04.19 (Sat) Category : 

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DQ6(リメイク)発売お祝い!

2010.01.28 (Thu) Category : DQ6:ss


 そういうわけですが特に内容は祝ってるわけでも何でもないですけれどss。

 イメージは始まりの朝。主人公の名前は世間の波に逆らってレックです。確かに小説はよかったですがキャラクタを小説に則すると6主×ミレーユが固定されるんで、それは避けたい・・・!なぜならハッミレが好きだから・・・!

 話がずれましたが折りたたみでどうぞ。

 夜の中を漂っている。ひんやりと冷え切った空気は、どろりと重く濁っていて、身体に絡み付いてくる。腕を動かすのも足を動かすのも億劫で、瞼でさえ動かしたくない。開けたくない。
 それは、ただひたすらに、開けるのが辛かったのか、
 それとも、目を開けて周りを見たくなかったのか。
 分からないし、分かりたくもない。
 逃げているのか、それすらも、知りたくない。気づきたくない。
 の、かも、しれない。
 (おれ)は、何故かそれらの事象が分からない。まるで、自分の体が自分のものでないかのような錯覚を覚えている。
 大切なものが、どこかに消えてしまって、その残り滓である(おれ)は、ただどろりと重いこの空気の中で何もできずに漂っているだけだ。
 しばらくして、遠くから人の声がした。知らない、女の声だ。母親のものでもないし、無論、妹のものでもない。
 妹の声だったら、とそこで思った。この声が妹の声だったらよかったのに。
 あのことが、あの怖ろしいことも、妹がいなくなってしまったことも、全てが悪い夢で。
 父にも母にも何も起こっていない、平穏で平凡な、そんな日常が繰り返されているだけで。
 それなら、どれだけよかっただろう。
「レック」
 女の声は(おれ)を呼んだ。
「起きなさい。貴方は目を覚まさなければいけない」
 重苦しい空気の中、女はそう呼びかける。優しい、母のような声だったが、その声は母のものでない。美しい、まさに精霊や妖精の類の発する、神聖な声だった。
 (おれ)は、導かれるように片手をゆっくりと持ち上げ、その声の持ち主を探してその手を伸ばした。誰だろうか。暗闇の中、誰かが(おれ)の手をとった。
「目を覚ましてはいけない」
 今度は男の声だ。精悍な、勇気に満ち溢れた力強い声。しかし、その声は何故か(おれ)を酷く不安にさせた。聞きなれているはずなのに、何故か不思議な声だった。
「目を覚ましたら、お前は不幸になる」
 それを何故お前が決めるのか。お前は未来が分かるのか。(おれ)はそう思いながら、何故か瞼を開けることができない。どろりと濁った空気は濁流のように(おれ)を飲み込もうと突然蠢き出した。冷たい空気は蛇のようにその肉体を(おれ)に押し付け、蛇の甘言のように(おれ)に囁く。
「目を覚ましてはいけない。周りを見なければ、僕たちは幸せになれる」
 気が付けば、女の声はどこかへ消えて、(おれ)の耳に囁く声は男だけのものになった。ただ、先ほど(おれ)の手をとってくれた手は、柔らかで華奢だ。恐らく、先ほど(おれ)に目を覚ますよう促した女のものだろう、と思った。
 温かい。
 手に触れたその手は、春の日差しのように暖かで、母のぬくもりのように温かだ。冷たい空気に身を曝す中、その熱が、俺を導いた。
「貴方がまだ、大切なものを守ろうとする気があるのなら」
 貴方は目覚めなければならない。
 断言するように女は言った。
 俺はそこで、ようやく目を開ける。


 夜はいつの間にか開けて、遠い地平線から太陽が昇っていた。柔らかな緑の覆い隠すなだらかな丘陵の上、俺と彼女だけが立っている。彼女は初めて見たというのに心から憧憬の念が溢れるほど美しく、そして母にどこか似ていた。
「ついに朝が貴方のもとに訪れました」
 彼女はそう言って、静かに太陽へ目を向ける。人間よりも高位に存在する彼女はそれをそっと眩しそうに見やると、さあ、行くのです、と俺を送り出す。
「悪夢はまだ覚めませんが、貴方の夢も永遠に覚めないものなのです。恐れることはありません」
 彼女は身を引いて、俺に道を明け渡す。人の踏んだ後の無い、柔らかな草原に一歩踏み出すと、遠くから誰かが俺を呼ぶ声がした。顔を上げる。朝日が逆光になって、眩しくて、その顔を見ることはできない。
「レック、さあ、」
 また、一緒に旅に出よう。
 俺はその6つの影に向かって走り出し、彼らに向かって手を伸ばす。



「お兄ちゃん、大丈夫?」
 って始まる。 感じ。
 ちょっとベタすぎる書き方ですけどDQだしこれぐらいが丁度いいのかも・・・とか思っちゃったり(貴様・・・
 まぁ女性はルビス様、男は現実の主人公、って感じで。
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