Please wait until thick shadows come.
DQ6メインのDQ雑多ブログ
ハッサン好きだ・・・!
2009.12.06 (Sun) | Category : DQ6:ss
公式見てなんだかちょっとショック(?)を受けた。そっそんなこと言うなよ・・・!と思った。
パーティメンバー覚えてないけどとりあえず
レックとハッサン
パーティメンバー覚えてないけどとりあえず
レックとハッサン
「俺から力を取ったら何が残るってんだよ」
快活にそう言ったハッサンの言葉に歩みを止め、くるりとレックはその場で振り向いた。突然立ち止まった相棒にぶつかりそうになり、ハッサンも慌てて体を硬直させる。寸前で時間が止まったかのようにぴたりと体を留め、一瞬遅れて「あぶねぇな!」とハッサンが声を上げた。
「何だよ突然止まるんじゃねぇよ」
「ハッサンは俺にとったら凄く頼りになる仲間だ」
「・・・まぁ、改めて言われると恥ずかしいな・・・」
普段ならば戦闘でがんがん敵をなぎ倒していくハッサンが「俺が居て良かっただろ」とレックに自らを褒め称えるように促す。勿論冗談のような言葉なのだが、レックとハッサンという二人のパーティの中では、ハッサンがどれだけ役に立つかなどということ、口に出すこともなく分かりきっている事実だ。それを改めて真正面から挑まれるように言われると、流石のハッサンも言葉を濁した。
「ハッサンが凄く強いのはもう分かってる。それでも、ハッサンがそんなに強くなくったって、俺はハッサンと旅をしてることが、すごく楽しい。それに、戦い以外でも、凄く頼りにしてる。ハッサンは、俺にはない、色んなものを持ってるよ」
「・・・へっ、なんだよさっきの事はちょっとした冗談じゃねぇか。わざわざ揚げ足とんじゃねぇよ。お前だって、俺の助言があったからこそ、ちっとは剣の使い方も上手くなったろぉ?」
「そうだよ。旅の仕方だって、ハッサンに一から教えてもらったぐらいだ。一人じゃ俺は、すぐに死んでたと思う。だからさ、・・・・・・冗談でも、そんなこと言うなよ」
捻り出された声は辛そうに引き攣っている。まさかこれぐらいで泣く男ではないが、心の底から先ほどの台詞を悲しがっているのは分かった。ハッサンは決まり悪げにがりがりと頭を掻くと、「んなことてめぇに言われなくても分かってるよ!」とその肩を思い切り叩いた。いってぇ、と上がるレックの悲鳴を豪快に笑い飛ばし、ハッサンは太い二つの腕をぐっと盛り上がらせる。
「それにこの俺様の筋肉が無かったなんて仮定があるわけねーだろ!てめーの細腕じゃできねぇようなことは俺様のこの筋肉に任せとけ!まっ、なんて言おうが頭は悪いがよ、てめーにわざわざ言われるほど役立たずじゃねぇっての!」
「っつぅ~・・・うん、やっぱりハッサンはそんな風に言ってる方がいいよ」
「生意気言いやがるじゃねぇか、ええ?」
「ちょっ、ギブギブ!」
自慢の筋肉とやらで頭を固定され、先ほどのシリアスな空気もどこかに飛んでいってしまう。ハッサンは心の中で、冗談でもああいう台詞はこいつの前では言わないようにしよう、とそっと思った。
快活にそう言ったハッサンの言葉に歩みを止め、くるりとレックはその場で振り向いた。突然立ち止まった相棒にぶつかりそうになり、ハッサンも慌てて体を硬直させる。寸前で時間が止まったかのようにぴたりと体を留め、一瞬遅れて「あぶねぇな!」とハッサンが声を上げた。
「何だよ突然止まるんじゃねぇよ」
「ハッサンは俺にとったら凄く頼りになる仲間だ」
「・・・まぁ、改めて言われると恥ずかしいな・・・」
普段ならば戦闘でがんがん敵をなぎ倒していくハッサンが「俺が居て良かっただろ」とレックに自らを褒め称えるように促す。勿論冗談のような言葉なのだが、レックとハッサンという二人のパーティの中では、ハッサンがどれだけ役に立つかなどということ、口に出すこともなく分かりきっている事実だ。それを改めて真正面から挑まれるように言われると、流石のハッサンも言葉を濁した。
「ハッサンが凄く強いのはもう分かってる。それでも、ハッサンがそんなに強くなくったって、俺はハッサンと旅をしてることが、すごく楽しい。それに、戦い以外でも、凄く頼りにしてる。ハッサンは、俺にはない、色んなものを持ってるよ」
「・・・へっ、なんだよさっきの事はちょっとした冗談じゃねぇか。わざわざ揚げ足とんじゃねぇよ。お前だって、俺の助言があったからこそ、ちっとは剣の使い方も上手くなったろぉ?」
「そうだよ。旅の仕方だって、ハッサンに一から教えてもらったぐらいだ。一人じゃ俺は、すぐに死んでたと思う。だからさ、・・・・・・冗談でも、そんなこと言うなよ」
捻り出された声は辛そうに引き攣っている。まさかこれぐらいで泣く男ではないが、心の底から先ほどの台詞を悲しがっているのは分かった。ハッサンは決まり悪げにがりがりと頭を掻くと、「んなことてめぇに言われなくても分かってるよ!」とその肩を思い切り叩いた。いってぇ、と上がるレックの悲鳴を豪快に笑い飛ばし、ハッサンは太い二つの腕をぐっと盛り上がらせる。
「それにこの俺様の筋肉が無かったなんて仮定があるわけねーだろ!てめーの細腕じゃできねぇようなことは俺様のこの筋肉に任せとけ!まっ、なんて言おうが頭は悪いがよ、てめーにわざわざ言われるほど役立たずじゃねぇっての!」
「っつぅ~・・・うん、やっぱりハッサンはそんな風に言ってる方がいいよ」
「生意気言いやがるじゃねぇか、ええ?」
「ちょっ、ギブギブ!」
自慢の筋肉とやらで頭を固定され、先ほどのシリアスな空気もどこかに飛んでいってしまう。ハッサンは心の中で、冗談でもああいう台詞はこいつの前では言わないようにしよう、とそっと思った。
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